震災がれき受け入れを求める要望書を石見利勝姫路市長に提出しました。

2012年3月19日(月)お知らせ

要望書

「震災がれき受け入れの要望書」

姫路市長 石見利勝 様

平成24年3月19日

姫路市議会 さわやか市民連合

会長 吉田善彦

東日本大震災によって発生したがれきが被災地の復興に大きな障害となっています。岩手県で449万㌧、宮城県で1.570万㌧、福島県で225万㌧、3県での総量は2244万㌧。これは阪神・淡路大震災の1.6倍、全国の年間一般廃棄物総量の1/2に相当する膨大な量となっています。(*)。また岩手県の449万㌧は年間処理料の11年分、宮城県では19年分に相当し、到底自ら処理できる量をはるかに超えています。このような状況を受けて国は、福島県を除く岩手県の57万㌧、334万㌧計401万㌧を、全国の自治体に広域処理を要請しました。

しかし、がれきの受け入れによる放射能汚染の拡散を心配し、全国の自治体での受け入れが思うように進んでいません。3月15日現在実際に受け入れを行なっているのは1都2県9自治体のみであり、今後の受け入れを表明したのは、12都道府県25自治体に過ぎません。東北地方にうず高く積み上げられた2.200万㌧を超える膨大ながれきがなくならない限り、東北地方の復興は到底始まらないものと考えます。

絆、絶つことができない人と人とのつながり、絆。

私たちは今こそ日本国民の一人として、遠く東北の地に苦しむ同胞を救うべく、立ち上がらなければなりません。そこでさわやか市民連合は、姫路市ががれき処理における新たな支援の手を差し伸べ、被災地の復興に中心的先駆的な役割を担ってほしいものと考えます。勿論、受け入れに当たっては、精密的科学的な放射能の影響を検証し、広く市民の安心安全を確保し、不安を払拭した上で行わなければならないことは言うまでもありません。

千年に一度の規模の震災とはいえ明日はわが身であることを思い、今こそ私たちは持てる力を振り絞って、被災地の方々の安心な暮らしを取り戻すために、先ず、がれきの受け入れが大事なことだと考えます。

ここに姫路市議会を構成する会派さわやか市民連合は、このことを市長に強く要望するものです。

(*) 出典=「図説東日本大震災被災地のがれき量」に引用されている東京新聞の記事 2011.6.25