ー姫路市が救急車をモンゴルに寄贈ー

2014年5月15日(木)姫路市議会 自由民主党ニュース

モンゴルには救急車がなく、首都ウランバートル市(人口約100万人)では慢性的な渋滞が発生する中、救急患者の搬送は自家用車で行い、病院まで辿り着くことなく命が失われてきたそうです。その話をモンゴル出身の横綱日馬富士関から聞きました。横綱のお父さんも交通事故に遭いお亡くなりになられましたが、今も横綱はモンゴルに救急車があればお父さんは助かったのに・・・と思っています。
一方、姫路市では耐用年数が来ると新しい車輌と入替えを行い、退役車輌は入札売却処分されていました。税金で購入した車輌を処分する時に、いくらかでも収入の見込みがあるならば、売却処分をすることは当然ではありますが、モンゴルに救急車を寄贈することによって得られる、姫路市の国際貢献度や人道的支援の観点から鑑みますと、売却処分より遥かに大きい市益を得られると考え、姫路市長に我が会派として強く要望した結果、平成25年4月1日の三ッ山大祭で大相撲姫路場所が開催された時に、土俵上で石見市長から日馬富士関に救急車2台を寄贈することが約束され、目録が贈呈されました。日馬富士関やその友人で活動しているNPOハートセーヴィングプロジェクトの協力で救急車の整備とモンゴルへの搬送を行い、会派有志でモンゴルに行き、モンゴル第三産院にて院長はじめ多くのスタッフに歓迎をうけ贈呈式を執り行いました。その後、モンゴルの医療の現状と産院内の視察を行いました。

モンゴルへの救急車寄贈により、世界には救急車すらない国がある事と、日本では一定年数を経過すると救急車の入替えを行い、退役する救急車が多くある事も知りました。そして、退役した救急車でも再整備をすると異国の地で役立ち、人の命を救う一翼を担えるという事を知る機会になりました。他にも様々な事案でやり方次第では、多方面で更に役立つ施策が講じられる可能性もある事を再認識でき、会派としてしっかりと取り組んでいく必要があると考えております。
この度の救急車寄贈は、石見市長はじめ関係各位のご尽力によって実現しましたことを心から感謝申し上げ、今後とも益々のご配慮を賜ります様、お願い申し上げます。

(吉田会長に石見市長あての感謝状が手渡されました)  (病院長や看護師さんが勢揃いして喜ぶ!)